代表メッセージ
ホライゾン・インサイツは、欧州在住日系企業の「人と組織」の成長の機会と課題解決のサポートをご提供する組織開発/人材開発分野のソリューションパートナーとして、2019年1月にドイツ・ミュンヘンを拠点に事業をスタートさせました。
2020年のパンデミック以降、世界の変容と共に、我々の活動方法においても大きな変化が起きており、例えば従来の対面方式が基本とされていたコンサルティング・トレーニング・コーチングに関する企業案件は、オンライン主体となり、立ち上げ当初より実施をしてきた、デュッセルドルフ・ミュンヘンでのビジネススキルトレーニング「Horizon Business Communication」公開講座においては、ZOOMやMicrosoft Teamsを活用した1on1のプライベート方式へと実施形態を変えました。
全体を見ると様々な困難が降り注いだ、コロナショック。その中で敢えて一つ大きなポジティブ要因を挙げるとすれば、それはリモートワークによって、世界中の人たちが物理的な移動を伴わずに、仕事を進めることが、共通認識として許容されるようになったことが言えると思います。これにより広がる可能性は計り知れず、私もその可能性がもたらす利点を感じている一人です。
しかし、とある意識調査によると、コロナ後リモートワークとなったことで、回答者の50%が「チームの一体感が下がった」といった結果が出ています。
また私が普段関わり合いを持たせていただいている、ビジネスリーダーとのコーチングにおいても、部下のモチベーションの低下や自身の仕事に対する脱力感などがトピックとして多く寄せられる様になっているのも事実です。
人は基本的には人と関わり、つながりを感じて自分の存在意義を実感し、何かの行動を起こす生き物だと考えます。その上では、リモートワークはインフォーマルな場での、ふとした瞬間の相手の表情・しぐさ・感情などが見れなくなっていることから、チームの不和を感じづらいデメリットもあると感じています。
リモートワークの効率性を活かしながら、組織・人としてのパフォーマンスを維持・向上させるためにできること。それには、従来通り、人が人を思いやる、気に掛ける、本音を言いあうコミュニケーションの場が存在することが重要であり、そのコミュニケーションの連鎖が人と組織を成長へと導く原動力となるということを信じてやみません。
パンデミック以降、我々のような組織開発・人材開発を生業とする者にとっては、地理的制約を受けることなく、最適なチームを組むことが可能となりました。このポジティブ要因を最大限に生かすことで、この時代においても、人と組織の成長に係る仕組みづくりのお手伝いと、学びの場を発信していきたいと考えております。
皆様の暖かいご理解とご支援の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
Horizon Insights ApS
代表
金栗 雅実
代表プロフィール
日系電子材料メーカーヨーロッパ現地法人(デンマーク工場・ドイツ営業所・ハンガリー営業所の3拠点)の運営責任者として、現地の組織・人材開発や品質保証マネジメント業務に従事。大手車載メーカ―による生産工程監査において、世界5生産拠点中、最高評価を獲得。その体制づくりに尽力。その後6年間、日本での組織・人材開発コンサルティング経験を経て独立。現在はHorizon Consulting代表(現Horizon Insights ApS)としてドイツ・ミュンヘンに拠点を置き、駐在員やローカルスタッフを対象としたスキル・マインドセット強化のためのコンサルタント・トレーナー・コーチとして活躍中。コペンハーゲンビジネススクール(MBA)。国際コーチ連盟認定コーチ(PCC)